めまいとは、頭や体がぐらぐらまわったり、ふらふらしたり、足元が不安定な感じになったりする感じであり、決して地面がまわったり揺れたりしているわけではない時に感じるものです。原因はさまざまで、耳が原因、脳が原因、などがあります。眼球の不随意運動である眼振を伴う場合があります。
中枢性の場合、起立困難、歩行障害、運動麻痺、知覚障害などめまい以外の症状を伴います。
めまい(発作時は回転性。軽症では浮動感)、一側性耳鳴、感音難聴(低音部低下型)を3主徴とする内耳疾患です。
内リンパ水腫が、病態と言われています。蝸牛管と球形嚢に著明です。
発作と寛解を繰り返し徐々に難聴進行します。
ストレスによる増悪があります。
運動療法の有効性が報告されています。
眩暈の原因のうち、いわゆる脳卒中など中枢性は、意外に少ないです。
救急受診する眩暈のうち50%以上が内耳性であり、この良性発作性頭位めまい症がほとんどです。症状が激しいのでびっくりしますが、翌日にはかなり良くなっていることが多いです。
頭をある特定の位置に動かしたとき、通常、頭を後方にあるいは、一側に傾けたときに、激しいめまいと特有の眼振を起こしてくることがあります。これを、発作性頭位めまい症と呼びます。頭位性というが、実際は、頭位変換によって眼振が誘発されることが多いです。1か月以内に治癒するので良性という。聴力に変動はありません。
また、同じ症状を生じる脳腫瘍などを除外しなければいけません。
特定の頭位(右下など)でのみ、激しい回転性めまいと方向交代性の上向性または、下向性の眼振を生じます。回転成分が混じることが多いです。
半規管結石症の場合、寝床に就くときや、起き上がるとき、かがんで靴の紐を結ぶような頭位、急に振り向く時などに10~30秒程度続く一過性の強い回転性めまいを訴えます。高齢者や中耳炎の既往がある場合を除き、難聴、耳鳴は伴わず、中枢神経症状もありません。クプラ結石症の場合は、めまいが、めまい頭位を取っている間中ずっと続きます。
卵型嚢の耳石膜のカルシウム(耳石)が剥離し、半規管に迷入したため、頭の位置が変わると重力によって耳石が移動し半規管内の内リンパ液が流動し眩暈が起きます。
90%以上は、1か月以内に治癒するが、30%ぐらいが再発します。
長期にめまいが続き、頭部静止でもめまいがするのが、良性発作性頭位めまい症との違いです。また、健側向きの眼振がずっと続きます。
ウイルス感染、血行障害等が言われていますが、確定していません。
初期治療として、抗めまい薬とともに副腎皮質ホルモンを投与すると、治りがよいと言われています。