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アレルギー性鼻炎の新しい治療法「舌下免疫療法」の最新情報

日本鼻科学会(福井)で舌下免疫療法の講習会

舌下免疫療法

9月26日、日本鼻科学会(福井)で舌下免疫療法の講習会があり、いってきました。これが一番新しい情報なので、ご紹介します。


  • 12歳以上の方に実施する。
    日本で最初の導入なので、治験が全部12歳以上だったためです。徐々に実施可能年齢の引き下げがあると思われます。
  • 適応:以下の場合にこの治療法をしてもよい。
    ① 花粉または、ダニが原因のアレルギ性鼻炎
    ② 一般的な薬物療法で十分なコントロールが得られない
    ③ 皮下免疫療法で全身性副作用を生じる場合
    ④ 皮下免疫療法が不適な場合
  • 禁忌:してはいけない。
    ① β遮断薬を使用している場合
    ② 治療開始時に妊娠している場合
    ③ 不安定な重症喘息を合併する患者
    ④ 全身的に重篤な疾患を有する患者
    (悪性腫瘍、自己免疫疾患、免疫不全症、
    重症心疾患、慢性感染症)
    ⑤ 全身ステロイド薬の連用や抗がん剤を使用する患者
    ⑥ 急性感染症:発熱を伴う感冒
    ⑦ 口腔粘膜疾患:外傷、潰瘍、アフタ、歯科治療
  • 実施について
    ① 最低2年程度の長期の治療であることを納得してもらう。
    ② 花粉症は、飛散期の3か月以上前から開始。(11月以前)
    ③ 口内の傷などがあると副作用が出やすい。
    ④ 副作用は局所性が多く0.068%、全身性は0.056%。
    そのうち重症全身反応は0.0014%。
    局所反応は口内のかゆみ、口唇の腫脹、咽頭刺激感など。
    全身反応は、喘息、鼻炎症状、消化器症状、じんましんなどです。
    ⑤ 初回投与は、医療機関で行い30分以上の注意深い観察が必要。

実際に治療が始まるのは、2014年4月以降の見込みです。
何か、新しい情報があれば、随時掲載いたします。

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